音声ブラウザレビュー(ホームページリーダー篇)[2003-01-24]
音声ブラウザ!
仕事で音声ブラウザを使う機会に恵まれたので使い倒してみました。その感想とメモとちょっとしたアクセシビリティ向上講座です。
音声ブラウザのちょー簡単な説明
音声ブラウザとは、Webサイトを音声によって読み上げるソフトです。
ほとんどの方が使っているブラウザは無言で文字や画像を返してきますが、このブラウザはしゃべくります。文章だけでなく、Webサイトの情報はほとんどすべてを読み上げてくれます。
私の使っているホームページリーダー3.01(HPR)はInternetExplorer5.5以上(IE)にくっついて動く仕組みになっているようです。(よって、判別されるユーザーエージェントは、WindowsのIEということになる。)
インストールする
まず、パッケージに注目すると、点字が張り付いています。読めないのですが多分「ホームページリーダー3.01」とか書かれているかと思われます。 パッケージはDVDソフトかプレイステーション2のソフトみたいな形をしています。開けると黒っぽいCDとやたらと厚紙なマニュアルが入っていました。そのマニュアルなのですが、大きな字とともに点字も記載されています。多分マニュアルの内容がかかれているかと思われます(こればっか)。
CDを挿入すると、セットアッププログラムが実行されインストールが開始されるかと思いきや、なにやら女性の声で聞かれました。音声でのインストールをどのプログラムにやらせるかを聞いているようです。よくわからないのでホームページリーダーに読ませる方を選択します。
そこから先は男性の声でのインストールになります。かなり丁寧な解説で画面を見なくても問題なくインストールをすることができました。
使ってみる
起動すると変な起動音が奏でられました。実に奇妙な効果音です。はじめてHPRをインストールしたマシンはスペックが低すぎたのか(CPU:Pentium3-600、メモリ:192M)で立ち上がるまで数十秒またされた。その間ほかのソフトはフリーズ状態。。。重すぎやしないか?時には負荷がかかりすぎでフリーズすることもありました。
Webへ
いよいよネットサーフィン(死語)です。特にどきどきはしませんでした。まずは、某飲料メーカーのページへ行ってみました。
いきなり謎の言葉をのたまいます。
「さいとえむえーぴー」
??・・・・!サイトマップですね。どうやらアルファベットの大文字が連なっていると一文字づつ読んでしまうようです。その他にも読み方がおかしいアルファベットが盛りだくさん有りました。HPR君は英語は苦手のようです。「先頭が大文字でその後すべて小文字」か「すべて小文字」で簡単な単語は、英語読みしてくれるみたいですが、その他の記述方法や難しい単語は読めなかったり、ローマ字読みになってしまうようです。
男性?女性?ロボ?
HPR君はテキストの種類によって声色を変える事ができるようです。デフォルトでは、以下のような設定になっています。
- 通常のテキストは男性の声(やる気なさげです)
- リンクとフォームは女性の声(テンション高いです)
- 訪問済みのリンクはロボの声(笑えます)
私はこれを聞き分けるのにかなり苦労しました。その他にも見出し(<h1>や<h2>などの<hn>属性でマークアップされていれば)ゆっくりと読むようです。
実際、画面を見ずに操作をしていると、よく見出しと本文の境目がわからないことがあります。<hn>属性でマークアップされていないと、どこからどこまでが本文なのかわからなくなり、理解しづらい文章になってしまうようです。
ブランク?
読み上げをしているとたまに「ブランク」と連呼されます。これはどうやら「全角スペース」をブランクと読んでいるようです。すごく聞き取り辛いです。
全角スペースで間隔をとるのはやめたほうが良いと思いました。まる。
フレーム?
ずんずんページを進んで行くと「使用可能な文書はありません」と読まれてしまいました。どうやらフレームのあるページにいってしまったようです。フレームのあるページでどう操作してよいのかわからなかったのでいったんヘルプを開いて調べてみました。[Ctrl]キーを押しながら[Tab]キーすることでフレーム間を移動できるようです。戻るときは[Ctrl]キーと[シフト]キーを押しながら[Tab]キーです。
実際読んでみると良くわかるのですが、フレームすごく迷います。できれば行きたくないですね。
聞こえない!
また別のページにきました。いきなり音が鳴ります。五月蝿いです。読み上げの声がまったく聞こえなくなってしまいました。Flashでページを構成しているらしくすぐに行き詰ってしまいました。
HPR君はFlashやShockwaveなどのリッチなコンテンツを読むことができません。このサイトは結局読むことができませんでした。
強引なまとめ
とにかく操作が独特で難しいです。私は4,5時間ほどしか操作していませんが、「読みモード」なるものを切り替えるといい感じでさくさく読めるようになりました。あとは、山盛りのショートカットを覚えると他のブラウザとなんら変わりなくWebを徘徊することも夢ではなさそうです。そのWebページがしっかりと作ってあることが前提ですが…。
メジャーな企業のサイトでは、見た目を派手にするためにFlashや複雑なレイアウトで構成されている場合が多いのですが、こういうサイトは快適に読むことができない場合が多いようです。私の操り方が未熟なこともありますが、かなり難しいと感じました。
Webを読むという初めての体験でしたが、慣れると面白いですし、ニュースを読ませながら他の作業もできたりとなかなかのポテンシャルではないかと。
その後、ドブロクを読んでみましたがHTMLやXHTMLの仕様に沿ってコーディングしていると、かなり読みやすいことがわかりました。見出しやリストは効果的に使うと威力を発揮しそうです。ただ、固有名詞や外国語には弱いみたいで「酔兎」を「よいうさぎ」と読んでいました。何とかしたいですね。
![このロゴをクリックするとサイトのトップへ移動します。 ドブロク[DOBUROKU]](/public_img/common_title.gif)